燃料用チップの乾燥について

本日はこれまであまりお伝えしていなかった苦労話・・・の案内です。
現在、弊社のバイオマス発電所の稼働は「村上1号」と「神林2号」の2基が継続稼働で、3基目として前回案内させていただいた東蒲原郡阿賀町での1基目を設置工事段階に入っているという状況になっております。
まだ稼働しているのは2基ということでありますが、その安定稼働するにあたり、最も必要なことは、燃料である木質チップに含まれるの水分量をいかに少なくするか、ということに尽きます。
元々の考え方として、発電設備からの排熱を活用し、チップが貯留庫からガス化炉へ動いている間に熱利用による乾燥は行っているのですが、冬場はそれだけでは十分に水分を削減するに至らない場合があり、チップを貯留庫に納めるまでにプラスアルファで事前に水分を削減する方法をいろいろ検討→テスト→実践して試しております。検討は原木の保管期間、保管状態からチップ加工後の保管方法など多種多様で行っておりますが、最近始めた方法を紹介したいと思います。
その方法が下記のようなメッシュ仕様のフレコンバッグに加工したチップを収める形です。

これまで、チップ加工後は一般的なフレコンバッグに詰めておき、それを適宜発電所の貯留庫に納めていたのですが、そのフレコンバッグで保管している時間も有効に使おうということで、上記のようなメッシュ仕様の通気性のよいフレコンバッグに加工後のチップを収めておき、この状態をチップに対し、風や太陽光を利用する形を始めました。
この作業の様子がこちらになります。




これらは、メッシュ仕様フレコンバッグのチップを太陽光の当たる場所に並べている様子になります。この状態でそのまま置いておくだけでなく、フレコン内のチップを撹拌させて太陽光にあたってる箇所を変えたりして、効果をあげるよう取り組んでおります。
今後は、こういう苦労話も載せていきたいと思っております。