経過報告

夏場伐採された原木の含水率調査

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Posted By minami

村上1号バイオマス発電設備で使用する燃料は、間伐材を木質チップに加工してその木質チップを燃料として使用します。

その燃料となる木質チップに含まれる水分、含水率のコントロールがこの木質バイオマス事業の運営では重要なファクターになっております。

基本的に、冬場に伐採された原木は含水率が下がっている傾向にあるが、逆に梅雨時期をすぎた夏場に伐採された原木は多く水分を含んでおり含水率が高い傾向にあります。

1年を通して行う木質バイオマス事業のため、この夏場に伐採された原木においてもどの様な工程で乾燥が可能なのか、含水率はどの程度下げられるのかなど調査を行いました。

今回調査する原木は、関川村森林組合様にご協力頂き調査に必要な本数の直近に伐採された原木をお譲りして頂きました。

関川村森林組合様にお譲り頂いた原木を村上工場に持ち帰り、上記の写真の様にナンバリングをし1本ずつ測定をすることから始めます。

原木の口径と長さを測り、材積を計算することから開始し

その後、正しい含水率を計測するために少し端を切り落としそこから原木の含水率を計測します。

原木の含水率を計測してみると、上記の様に43%前後の計測値になりました。

今回ナンバリングした14本の原木で共通して同等に含水率となりましたが、夏場に伐採された原木としてみると含水率が低い原木だと思われます。

木質チッパーを使用し原木を木質チップに加工して、試験的に作成した木質チップを乾燥させるための木箱にチップを投入し、2パターンの方法で乾燥具合を計測しました。

結果的に3日ほどで上記の写真の様に15.8%まで含水率を低下させることが、今回の試験では可能となりました。

この試験方法の工程を踏まえ、実際の木質チップ貯蔵庫に同様のシステムを導入することにより、含水率の高い木質チップを短い日程で低下させることが可能になると思われます。

まだ試験段階なので今後もいろいろな方法を模索し、より条件の良い木質チップ燃料を加工する方法を確立できればと思います。

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